アケウのごはん*スパイラルお粥
2011年 02月 14日
おはようございます。
アケウのごはん、今日は或る日のお夕飯(基本の作り方)でお話しした
普通のお粥やさつまいもペーストよりもお腹に優しい
スパイラルお粥、スパイラルさつまいもの作り方を。
手作りごはんを始めた当時、アケウは穀物の消化が苦手でした。
でもそれはアケウのお腹に問題があった訳ではなく、
アケウが穀物を消化出来る様なごはんを
私が上手に作ってあげられなかったのだとわかりました。
手作りごはんで、お粥を初め穀物が苦手な猫さんは
このスパイラルお粥を少しずつ試してみると良いと思います。
前回のアケウの七草粥ごはんで
猫の手作りごはんには、お肉の他に、野菜、穀物、果物が必ず必要、
これらはお腹にとってとても重要とお伝えしましたが、
その中の穀物、お粥(消化のしやすいα化させたデンプン質)は
腸内細菌を育てるのに必須です。
早速お粥を炊きます。
これはマスタークックの土鍋。
遠赤外線効果が高く安全なセラミック製の土鍋です。
これで調理するとお料理が格段に美味しくなります。特に蒸しものは絶品。
下に敷いているのはとろ火をより緩和するクッキングマット。
じっくり時間を掛けて火を入れお粥を炊きます。
以下はお腹のために重要なこと。私の覚え書きにもします。
お肉、ひいては、猫が苦手とする野菜や穀物を消化させるための腸内細菌を育てるには
・細菌の栄養になる糖類(デンプン質)が一定量必要
・細菌が糖の食事をして不溶性食物繊維の分解を行う時間が必要
・そのためには、水溶性食物繊維を食べて腸管内での移動時間を遅らせる必要がある
(葉物、根菜類はほとんどが不溶性食物繊維です)
不溶性食物繊維・・・うんこの保水力down↓通過スピードup↑=硬いうんこまたは早い排泄
水溶性食物繊維・・・うんこの保水力up↑通過スピードdown↓=柔らかいうんこまたは遅い排出
うんこの硬さや速さは、両者の組み合わせと細菌(→デンプン量)次第。
その細菌の食事となるのが炭水化物
炭水化物=デンプン(糖)+食物繊維(不溶性+水溶性)+微量絵要素群
じっくり炊いたお粥はα化したデンプン質と水溶性食物繊維(粘り)。
スパイラルお粥がお腹に優しいのは、普通に炊いたお粥から
さらに一歩先、酵母を使ってお粥を「料理」しておいてもらうからです。
お粥が炊けました。
これがα化したデンプン質と水溶性食物繊維の粘り。
...アケウ、味見する?
お米の甘い香りや味が好きなのか、この様にアケウはこのままでも食べます。
でもほんの少しだけ。好きな野菜程の量は食べません。
自然農法の無農薬無肥料米なので変な味がしないのも
そのまま食べられる理由の一つだと思います。
農薬など化学物質への鋭い敏感さは
動物ならではなのでしょう。
炊いたお粥を100g取り分け、50度に下がるまで待ちます。
まだ少し熱いですね。
熱いうちに酵母を入れると酵母が死んでしまうのでもう少し待ちます。
こちらがスパイラルエンザイム。
このスパイラルエンザイムに含まれる酵母(善玉菌)に
デンプン質を食べさせ分解させます。
糖の食事を終えた酵母に酵素を出してもらいます。
それに必要な熟成時間は約2時間。
常温で放置します。
これでスパイラルお粥の出来上がり。
すぐ使わないものは活性フィルムに入れて薄く伸ばし冷凍。
*活性フィルムとは・・・
コルテッロやセーリオなどお肉が入っているフィルムです。
お肉を使い終わった後、よく洗ってよくすすいでから使います。
雑菌の繁殖、ドリップや冷凍焼けを防ぎ、冷凍に於ける品質劣化のスピードを
緩めることが出来るそう。ラップやジッパーバッグには出来ないワザです。
一度で捨ててしまうのはもったいないですね。(以前のテキストより転写)
スパイラルさつまいも、スパイラルかぼちゃも同様に作ります。
じっくり火を入れて調理したさつまいもやかぼちゃの重量に対し
20%のスパイラルエンザイムを入れよく混ぜ、熟成時間を2時間取れば完成。
スパイラルお粥同様、活性フィルムに入れて冷凍保存を。
手作りごはんに入れるα化デンプンは野菜の2~4割を目安にすると良いそう。
α化デンプン供給素材としてお粥(穀物)さつまいも(イモ類)かぼちゃなどなど。
細菌がすくすく育つ良い腸内環境にするには、
【お肉】と【野菜、穀物】及び【水溶性食物繊維】【不溶性食物繊維】の
バランスを整えなければなりません。
以前のアケウのごはんはこのバランスが悪く、
デンプン質と水溶性食物繊維が欠けていました。
今はスパイラルお粥とスパイラルさつまいも(またはかぼちゃ)を合わせ
デンプン質と水溶性食物繊維をアケウのお腹に合う量、
しっかり取り入れるようにしています。
猫の手作りごはんには・・・
「お肉」が「必要」
「野菜、穀物、果物」が「重要」です。
覚え書き*アケウの基本のごはんの割合(2011年2月現在)
コルテッロ(ムネ・ササミミンチ)29g
セーリオ(モモ・ムネミンチ)10g
クッキアイオ(内臓)20g
クレスタ(とさかミンチ)1g
ローミート計60g
野菜+果物20g~
スパイラルさつまいも17g
スパイラルお粥13g~
*お肉のコルテッロとセーリオの割合は変化します。
クッキアイオは必ず20gから。それ以下にはしません。
ルーミートやダチョウの場合は正肉を減らし、クッキアイオは20gより多め。
フォルケッタ(キンカン)も使いますが、味に変化とメリハリをつけるため、
その時によって少ない時と多い時が。多い時は正肉を減らします。
*野菜と果物合わせて20g。少し多くなる時もあります。
別に、スパイラルさつまいもは17g、スパイラルお粥は13~15g位でしょうか。
野菜、穀物、果物すべて合わせると約50g位になります。
この他に私のサラダをそのままあげるので
野菜はもっと食べていることになりますね。
*以前アケウのお腹の相談をナンナさんにした時に教えて頂いたことを
本日のテキスト中に一部抜粋、転記させて頂いています。
『ニンナナンナデリカ』
内臓まで安全に食べられる生肉を取り扱っているお店は他にありません。
スパイラルエンザイムはこちらから取り寄せられます。
『Cat's専科ニンナナンナ』
*『●●フリーを思う。』参考になります。
*『水溶性食物繊維を多く含む食品』
アケウの大好きなものがいっぱい!
アボカド、オクラ、明日葉、芽キャベツ、菜の花、春菊、さつまいも...
特に今旬の芽キャベツはアケウのブーム。
茹でて切ってあげるとそのまま食べます。その量はなんと丸ごと1個!(笑)