おだやかな毎日を綴ります。おだやかでない時も正直に。       


by koko_blanca
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去勢処置に寄せて




その日は朝から厚い雲が空を覆っていた。
時折降る小雨が静けさを運んでくる。




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2011年7月1日、アケウは去勢処置を終えた。

以前行った病院で指摘された心臓のことがあってから、それ以前にも増して、
ホームメードのごはんの食材も然る物にて、サプリメントやハーヴも
心疾患に効果があるとされるものを続けてきた。
その食事の効果は徐々に現れ、小さい頃からずっと心配だった、
少し走ってはハアハアと苦しそうに息をすることも、大分改善されたと思う。
また、2歳を過ぎて身体もすっかり成熟し、その状態や行動も目に見えて大人になり
アケウという個体がすっかり成長を遂げたと力強く感じた。
満を持した今が去勢処置に最適な時だと私が判断した。

当初は6月初旬に予定していたのだが、
仔猫を拾うというアクシデントがあり、一か月先送りにして今になった。
仔猫と言えども突然他の猫が入ってきたという環境の変化があったので
アケウにとって大変なストレスがかかったからだ。
去勢処置でホルモンバランスが大きく変化するのに相当量のストレスがかかるのに
それを癒す空間にストレッサーが存在したら堪ったものではない。
猫は疾患を引き起こす一番の理由がストレスと言っても過言ではない。
人間が些細だと思ってしたことが、それが原因で
病気になってしまった猫も実際にいるのを知っている。






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2011/7/1 9:01




猫の去勢処置は一般的に生後6か月とされており、
昨今では早期去勢処置というものも施すことが出来ると聞くが
私はそれに否である。
それは主に二つの理由からで、一つは、私の猫飼いの経験から及ぶもの。

2008年に18歳で虹の橋に見送った子、安爾は、
晩年難病を患い癲癇の様な全身性発作を何度も起こした。
それが原因で尿が出なくなった時に、病院で膀胱にカテーテルを挿入しようとした獣医師曰く、
この子は非常に尿道が狭く入れ難い。ペニスがとても小さいとのことだった。

その時の獣医師の談、また、その後その原因を探るとどうやら去勢処置が関係するらしく、
オス猫は去勢処置を施すとその時点でペニスの成長が止まるとのこと。
処置後も身体は成長し大きくなるが、ペニスは成長せずそのまま、小さいままなのだ。
それが起因とされる尿路結石や膀胱炎に伴う尿道閉塞など、
腎・泌尿器系疾患も懸念されるらしい。

安爾は幸いなことにお水を沢山飲む子だったので尿路結石や腎臓の方は大丈夫だったが
カテーテルの挿入困難、その処置のミスで酷い血尿が長く続いたことは
アケウの去勢処置の時期を私が慎重に考える要因としては充分なものだった。

もう一つの理由は、個体は全部一緒ではないということ。

成長の遅い種もいれば個体もあるだろうし、その逆も考えられる。
これは敢えて書かずとも当たり前のことだと私は思うのだが、
10頭居たら10頭違う。100頭居たら100頭違う個体があるのだ。
それを一様に、十把一絡げにして「生後6か月」というのはおかしな話。
それは多くの猫にとっての「目安」であって、決して「最適な時期」ではないし、
ましてや「決まり」や「規則」ではないのだ。

加えて言うと、オス猫の発情はメス猫の発情に誘発されて起こるもので、
オス猫1頭のみ完全室内飼育している場合は通常発情は起こらないそう。
(近隣をヒート中のメス猫が散歩でもしていたら話は別)

また、オス猫のマーキング行動とされるスプレー行為は、
去勢処置をしていないオス猫に多いというだけで、
する子はオスでもメスでも関係なくするのだと言う。
原因は不安やストレスが主で、テリトリーを主張する為のマーキングは
多頭飼いではありうるが1頭のみの飼育ではあまり起こらない。もちろんこれも個体に寄るが。

アケウの場合、1頭には充分な飼育環境の広さに加え、猫が一番好む「静か」で
穏やかな空間にするよう努め、また、私及びこの空間を信頼しているので、
自分のテリトリーを主張する理由が全く以て必要なく、
すべての部屋が自分のテリトリーと認識しているので
発情前後も一切スプレー行為によるマーキングはしなかった。
但し、トイレでする尿の匂いは格段に強くなったので、それも言わば成長の証で、
これでもしテリトリーを主張する理由が出来ればスプレー行為に出るのだろうと思う。
(ベッドにする粗相とは質が別で様子が違うと窺われる)





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去勢処置に寄せて思うことは
自分の愛猫を守れるのは自分だけだということ。

専門家とは言え、年に1、2度しか愛猫を見ない獣医師の話を盲目に信じる、
常識とされる過去のアーカイブを鵜呑みにし、皆と一緒に右へ倣えは、
心の居心地が良く安心かもしれない。
でもそれは他人と他人の考えに逃げているだけなのではないだろうか。

自分の愛猫を一番長く見ているのは、一番長く一緒に過ごしているのは
他ならぬあなたなのだ。


自分の愛猫を心から愛し、じっくり観察し、環境も踏まえ、
その子に最適な去勢処置の時期を見極めて欲しいと切に願う。

本当の意味で、自分の愛猫に責任を持つことは、とても大変なことだけれど、
少しずつでもそれを成し遂げようと日々頑張っている猫飼いは、
確固たる愛と自信に満ち溢れて
愛猫と唯一無二の信頼関係が築けると信じている。
















*昨年7月の日記『湯上がり顔のアケウ
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by koko_blanca | 2011-07-04 23:29 | メインクーン 'akeu