おだやかな毎日を綴ります。おだやかでない時も正直に。       


by koko_blanca
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鉄婚式の夜



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6年目の結婚記念日、鉄婚式の夜は
久し振りに外へ食事に。





ちゅーちゃんがお見送り。
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ちんまり。






タクシーで街へ。
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久し振り、夜の街。





夫が連れて行ってくれたのは
と或るビルの2階にある小料理屋 『馳走屋 河の(こうの)』

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まずはシャンパンで乾杯。

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すっきり柔らか。






突き出しは鶏のスープ。つくねが入っています。

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夫に食べてもらいました。旨いとしみじみ言っていた。





ホワイトセルリーのお浸し。

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器が素敵でしょ。

これはサービスで頂きました。
完売だったんだけど、少しだけ残っていたものを出してくれたの。
ホワイトセルリーに合う様、鰹だしをしっかり利かせたお味でした。


この他、最初につるむらさきのお浸しを頂いたのだけど、
それは、写真を撮り忘れました。
つるむらさきは夏が旬の葉物なのに、季節外れとは思えない程美味しかった。
思わず「美味しい」と呟いたら、脇芽が出てきたのを摘んだものと教えてくださった。
何某かのお野菜も作っているのかしら。


作っていると言えば、器も作っているか誂えている様子。
一つとして同じ器が無かった。



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箸置きも可愛い。




お決まりの。は、
もちろんBeaujolais nouveau!

...と言っても、あまり期待はしていなかったの。
10年位前は美味しかったんだけどねヌーボーも。
ノンフィルターのオーガニックのヌーボーとか、お気に入りの作り手のものはあったのだけど。
ある年に美味しくなくなったなぁと感じて。
それからも解禁日にはあれこれ買って飲んではみるものの
皆一様に「ボジョレーヌーボー新酒のお祭りですよ~!」とだけの味わいで。
心に響くものが無かったのよね。

そして、ここは小料理屋さんでしょう?こういったお店で置くボジョレーヌーボーって
大概が大手メーカーの大量生産(桶買い?)のものだったり、または、
誰でも知ってる有名生産者のえらくバカ高い値段のものだったり。




...なんて思ってたら、夢のボジョレーヌーボーに出逢ってしまった。




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Paul Sapin Beaujolais Nouveau Cuvee Tradition2011
ポール・サパン ボジョレー・ヌーヴォーキュヴェ・トラディション2011


このキュヴェ・トラディションは、30年前のボージョレ・ヌーヴォーの作りを今に再現した
伝統的な醸造法、マセラシオン・ボージョレなのです。
今この醸造法を行っている作り手はほとんどいないのではないかしら。

そしてこのぶどう(ガメイ100%)はラ・リュット・リゾネ(減農薬農法)で栽培されているそう。
ラ・リュット・リゾネとは、ぶどうの育成をしっかりと見守りつつも、余計な手出しはせず、
出来る限り畑を自然な状態に置く栽培方法。
減農薬と記載があったけど、必要が無ければ農薬も肥料も使わないから、ある意味、
肥料をたっぷり施す有機栽培よりもぶどうが力強く育つ。無施肥の自然農法に近いのね。
そして、収穫は手摘み。元気よく育ったぶどうだけが選ばれます。

そんなスペシャルなぶどうを使っているのだもの、味わいもスペシャル。
ヌーボーらしいフレッシュで可憐な味わいはそのままに、濃縮された果実味と
ぶどうの力強さを見せつけられる様なしっかりしたボディを持ったワイン。
なんと少しですが滑らかなタンニンも感じられました。




瓶の口は蝋(ろう)で固めたワックスキャップ。

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本来は熟成させるなんてありえないヌーボーだけど、
このワックスキャップがなんだか意味深。




店主曰く、昨年のものは落ち着いた味わいになっている、とのこと。
グラスで頂けたから試せば良かったなぁと少し思いました。





さて、お料理。




今治産の茹でエビ。

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驚くほど、美味しかった。




せっせと剥いてくれる夫。 あ、つるむらさきのお浸しも写っていますね。
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地産蓮根しんじょのカニあんかけ。

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蓮根のコクに合うカニの濃厚な餡。
濃厚なのに嫌みが無い。化学調味料の味がまったくしない。当たり前か。
主はアメリケーヌソースも作れるのではと思ってしまう。






ぎんなん。

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貫入の入った青磁の器にぎんなん。


大きな銀杏の木の上に広がった青空が思い浮かぶ。
そこに秋風がびゅうと大きく吹き抜ける
それはとても冷たくて
季がうつろう瞬間を感じる



ぎんなんはただ焼いただけでなく、予め塩味をつけるそうな。
職人の一手間が味わえる逸品。




というか、これらに限らずここのお料理は、
すべてプロの仕事だった。
シンプルなお料理なのに、どれもこれも、
桁外れに美味しい。





京芋の揚げも。

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京芋に味が含ませてあるのに、切って揚げたばかりの様な新鮮な味わいと食感。
まるで畑にあった時から味が付いていた様に感じるの。



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テキストでも写真でも上手く伝えられそうにない、感動の美味しさ。
夫も食べた途端思わず「旨い!」と言って唸っていた。





ワインに合うからと出してくれた小さいポーションのクエ。

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とんでもなく美味しい。言葉にならない。






地産の牡蠣の天ぷら。

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ぴりりと柚子胡椒で食べる。



とても大きいので食べやすく半分に切ってあった。

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火の通し方が絶妙。
柚子胡椒も香りが高いのなんのって。たぶん、自家製。





調味料と言えば、塩にもこだわっていて、主曰く珍しい塩があればすぐに買ってしまうそうな。
今回も、抹茶塩を初め藻塩や雪塩などなど出してくれた。
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京芋をおかわりしたり、
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エビをおかわりしたり(笑)
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この他にも作り立ての自家製ざる豆腐や、色々沢山頂いたのに、
写真を撮るのも忘れて、味わい、語らい、飲んで、また、
味わい、語らい。
主とその奥様も巻き込みヌーボーほぼ2本空けて大騒ぎ(笑)
でもお勘定はありえない安さ。

間違ってない?と聞いたら、最初のグラス分はボトルに換算してくださったり、
他にも色々サービスしてくださった模様。 嬉しい。
どこにも値段が書いていない(お料理もお酒も)お店なので、
主の心次第なのかもね。

何にせよ、素材が新鮮でどれも抜群に美味しく、プロの仕事を感じられるお料理。
それ以外にも、なんとお店の中にワインセラーが設備されていたり、器で目も心も楽しめるし、
奥様は明るいし、主は夫と同い年だし(笑)

本当は内緒にしたい程、飛び切り素敵なお店に出逢った。
記念日にこんなことってあるんだなぁ。


忘れられない特別幸せな
鉄婚式の夜。
















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*昨年11月の日記『Beaujolais Primeur 2010
大したことの無いヌーボー、とても可愛いアケウ。
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by koko_blanca | 2011-11-19 16:03 | 好きなもの、幸せなこと