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おだやかな毎日を綴ります。おだやかでない時も正直に。       


by koko_blanca
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2011年12月12日



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昨日、2011年12月12日で
あの子を虹の橋に渡してから
3年が過ぎました。







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いつも行くスーパーに隣接するお花屋さんで
小さなお花を買ってきました。


そのお店で一昨年買ったものと同じ
日本水仙がありました。
それを見た途端、涙が溢れて...
小さく可憐で静かなその花は
やはりあの子にとても良く似ていました。


でも、あの子の様なその日本水仙は
買いませんでした。


柔らかい色合いのお花を探し、
ブルースターとスイートピーがあったので、
それで小さなミニブーケを作ってくださいとお願いしました。



2011年12月12日_a0135577_16494833.jpg

あに
あに
お花だよ。

きれいで良い匂いでしょう?



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スイートピーがとても良く匂い立ち、
甘い香りに包まれます。

このお花にして良かった。






以前は
あの子が病気になってからの介護の日々と
逝ってしまったその日のことを思い出し
暗い沼の底に深く沈みこんで行く

悲しみと後悔と謝罪で
身体中がいっぱいになる

息が出来なくなる


それは今でも変わらないのですが





もっと前のことも思い出しました。


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これはまだ私が一人暮らしだった頃
アパートのユニットバスにいる安爾を写したもの。




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安爾はバスルームにある蛇口から出るお水を飲む子でした。
ごはんの隣にお水入れも用意していたし、
バスルームにあるボウルにもお水を張っていましたが、
それらからは一切飲まない。
蛇口から直接、細く出すお水だけを飲む子でした。

お水を出してとせがまれました。
一日に何度も、何度も。
私が気付かないと、バスルームの中で座って待っていた。
電気が消えて真っ暗な中でもずっと、
私に気付いてもらえるまで、ずっと待っていました。

そして出してあげると、随分長い間、ぺちぺちぺちぺち、
ごくごくごくごく、飲んでいました。
実際にかなりの量のお水を飲んでいたのは
トイレを見れば一目瞭然でした。

当時は固まる鉱物系の猫砂を使っていたのですが、
一日でほとんど底面全体がくっついて固まる位。
だからひと月に4袋から5袋、猫砂が必要でした。
一人っ子なのに、です。

それをワクチンなどで行った動物病院で話すと獣医さんはびっくりする。
腎臓から来る多飲だと思うんでしょうね。
驚いて「すぐ血液検査しましょう」と言う。

なので私は、「この子は小さい頃からお水を沢山飲む子なんです」
「元気で食欲もあるし、体重に変わりもありません」と言います。
そうすると獣医さんは、訝しげな顔をしながら、念の為にと血液検査をする。
もちろんまったく数値に異常は無し。そこでやっと納得する。
猫には有り得ない位、
安爾は本当にお水を沢山飲む子だったんです。

晩年、膿胸になったり、
甲状腺機能亢進症や難病と言われる副腎皮質機能低下症を患った時
他の臓器に影響が出ていることは血液検査の数値でわかるのですが、
腎臓だけは最後まで正常値でした。
虹の橋に渡してしまう数日前の血液検査でも
腎臓だけは何ともなかった。

肝臓にしてもそうで、当然数値が悪くなりもしましたが
あれだけの投薬をしたことを考えれば
随分丈夫で頑張って働いてくれた。
それはひとえにそれまでのあの子が
自分自身で身体を守ってきたから。



猫にとってお水を飲むこと、
水分摂取がどんなに大切なことか。
それに私が気付いたのは、
安爾を虹の橋に渡してしまい
それから随分時間が立ち
アケウを迎えてからでしょうか。

当時の私は、
(流れるお水を飲むなんて面白い)とか、
(沢山お水を飲む子だなぁ)とか、
(お水を飲むのは腎臓に良いらしいから、良かったね)位しか思わない。
なぜ、この子は、お水入れから飲まないのか、
なぜ、この子は、こんなに沢山お水を飲むのか。
そんなことを考えもしない。

それどころか、いちいち蛇口をひねってお水を出すことを面倒に思って
引っ越しを機にそうすることを止めてしまった。
あの子は仕方なくお水入れから飲むようになった。
それを見て(お水入れから飲めるようになって良かった)とも思った。




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猫はお水入れからは沢山のお水が飲めない。
口の中と舌の構造に於ける飲み方がそうだから。
顔を少し上向きにして流し入れる様に飲んだ方が沢山飲める。
それをあの子はわかって自分でやっていた。

なぜ沢山お水を飲んでいたか。
それは解毒のため。
私が与えるジャンクフードを解毒するため。
身体からのSOSを感じ取り
それをあの子は自分で何とかしようと頑張っていた。


とても、可哀想なことをしたと思っています。
解毒の道を絶たれたあの子はどんなに苦しかったか。

...可哀想なんて話しじゃない。
あの子の寿命を短くしたのは他の誰でも無いこの私だ。


今の私だったらお風呂場の蛇口に浄水器をつけたでしょう。
そしてそのままそこから飲ませていたと思います。
でも、もう、

間に合わない。









治る可能性を見つけられない難病で
毎日の様に起きる癲癇の様な全身発作。
苦しみ抜くあの子を、3年と4ヶ月、掛かり切りで介護する日々。
あなたが、そんな経験を、したことが無いのなら、
どうか少しでも私の声に耳を傾けて欲しい。

あなたの愛猫は沢山のことを、
行動で仕草で、身をもって教えてくれている。
それにどうか気付いてあげて欲しい。



どうしてお水を飲みたがらないのか
どうしてウエットフードが好きなのか
どうしてドライフードが好きなのか

どうして食べ過ぎて吐くのか
どうして観葉植物やそのあたりのものを
片っ端から齧るのか

他の子は何でもないのに
どうしてその子だけワクチンで具合が悪くなるのか
どうしてその子だけアレルギーになるのか
どうしてその子だけ口内炎になるのか
病気になるのか

性格だとか、好みだとか、そんな話しで片付けないで。
獣医さんとお薬に安心を授けてもらう猫飼いにならないで。
私が、そうだったから。







私は、虹の橋にいるあの子と一緒に

ナチュラルフードとお水の大切さを
これからも伝えて行きたいと思います。



















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by koko_blanca | 2011-12-13 17:56 | koko