おだやかな毎日を綴ります。おだやかでない時も正直に。       


by koko_blanca
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アケウの病院探し2*あの子の時のこと



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おはようございます。
今日は虹の橋に渡った子が誤診された
動物病院のことを綴っておきたいと思います。
アケウのことではありませんが、
病院探しのひとつで失敗したこととして、
アケウのカテゴリに入れました。
大変長文になりますし、辛い思い出なので、
書いている途中で心が揺れ、
その為に読み難いかもしれません。
また、後日にテキストを書き直すかもしれません。





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虹の橋に渡った子の時は
私が至らなかったせいで病院に恵まれませんでした。

最初の病院では誤診、誤治療され、
次の病院では担当の獣医師が遠方に引っ越してしまい、
その次の病院では女性の獣医師で結婚の為に退職し、
その同じ病院の他の獣医師とは信頼関係が結べませんでした。
...書き連ねたら思わず笑ってしまいました。
ここまで獣医師に恵まれないってあるんですね。





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あの子は身体がとても丈夫な子でした。
15歳で膿胸という病気になるまで、
お腹を壊したことも無ければ風邪も引いたことも無く、
年に一度のワクチンの時にしか病院へ行くことがありませんでした。
だから私は猫の病気の知識がまったくなく、
動物病院、獣医師を選ぶ目も持ち合わせていませんでした。





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2005年のあの日、クローゼットの奥に隠れるあの子を見て、
具合悪そうではないけれど、絶対に様子がおかしいと思い、
すぐに、友人が良いと言っていたM動物病院へ連れて行ったのですが、
診察や血液検査の結果に悪いところは一つも無く、
様子をみましょうということで何も処置をせずに帰って来ました。

後で思ったのですが、悪くなる直前、
もう少ししたら数値に出るという時に
連れて行ったのだと思います。

実は、この時行ったM動物病院は手遅れ寸前になって再度駆け込み、
死にかけていたあの子の命を救ってもらったところなのですが、
自宅からかなり遠方であることと、
すぐ近くに有名なO動物病院があったことで、
その最初の一度だけで行かなかったのです。


翌日だったか翌々日だったか、
どんどん具合の悪くなるあの子を見て、
何も処置してくれなかった最初の病院を疑い、
やはり近くの有名なO動物病院へ行こうと決め、
あの子を連れて行ったのですが、
その時した血液検査の数値はとても悪くなっていました。
そして注射をして飲み薬をもらって帰ってきました。

詳しいことは調べたらわかるのですが、
思い出すだけで辛いので大まかに綴ります。





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とにかく毎日の様にO動物病院に通いました。
検査は、血液検査、毛を剃ってエコー
(昨今は剃らなくても出来るということを後の病院で知る)
レントゲンなど基本的なスクリーニングをしました。
その都度、心臓に黒い陰がある、肺に水が溜まり始めている、
たぶんガンだ、等々、院長に色々なことを言われました。
そして、15歳の高齢なのでもう覚悟してくださいと。
その時が来ていると言われました。
食欲と元気が戻る様に治療しますと毎日注射をし、
飲み薬をもらって帰ってきました。

注射をして病院から帰ってくると
食欲が戻りごはんを食べ、
でも翌日にはまたうずくまり食べなくなる...というのを繰り返して
一日置きに通いました。


色々な思いが頭を過りました。
なぜ良くなったり悪くなったりを繰り返して治らないのだろう?
でももう高齢だから仕方無いと言われたし...
今この子が楽になれば...
でもなぜ繰り返す?本当は治るものではないのか...?





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それでもそのO動物病院、院長を信じていたのは、
地元でも知らない人がいない名医と呼ばれる人だったからです。
地元と言っても市レベルでのこと。県庁所在地です。
タクシーに乗って「良い動物病院は?」と聞くと
10人が10人、全員がそこの名前を言います。
その市にあるほとんどのペットショップが、
病院と提携しているというのでしょうか、
販売するペットの診断や予防接種にそこを使っていました。
毎日診察時間の前から治療を待つ飼い主の人々が行列を作り、
病院の昼休みにも待合室で待つ人、玄関で待つ人、
駐車場の車の中で待つ人。
朝から晩まで診察室、待合室、駐車場、目の前の道路まで
人が溢れかえっているのです。
これは大袈裟でも何でも無く事実のことです。

病気に知識が無い私は、
この子はガン等何になっても仕方がない年齢だと言う
その院長の言葉を信じて通いました。

ある日、病院から自宅に帰ってきてから、
あの子のお尻から何か出ているのに気付きました。
引っ張って抜いてみると、水銀の体温計でした。
院長が奥まで入れて取り忘れたのです。
そんな信じられないことまでされていたのに、
その後も通い続けていました。


その時の私は頭がおかしかったのだと思います。
何も見えない、何も聞こえない様な感覚でした。
横や後ろが見えない様に目の両脇につける
視覚を奪うための馬具をつけられた
馬の様でした。





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そんなことを何週間続けたでしょうか。
その日、ぐったりとして、
自分で起き上がることも出来ないあの子を見て
もう終わりだ...とうとうその時が来たのかと私は思いました。

病院へ連れて行き、診察台の上でハア...ハア...ハア...ハア...と
苦しそうに息をするあの子を見て、
院長は触りもせずに
「...もうダメだね、どうしようも出来ない。あと数時間...2時間位の命」
と言いました。

そうかもしれない、きっとそうだと思っても、
あきらめきれない私は、
そこで初めて、
また最初のM動物病院へダメもとで連れて行きたいと夫に話しました。
そこで同じことを言われたらあきらめられると思ったからです。


すぐにその足で最初に行ったM動物病院へ向かい、
血液検査、レントゲンを撮ると、膿胸ではないか、との事。
すぐに胸膜内に溜まった膿みを抜き出す処置をし、
手遅れ寸前だったあの子は一命を取り留めたのです。

膿胸はすぐに適切な処置をすれば、
すぐに治る怖くも何とも無い病気なのに、
それをせずに何週間も放置した為、生死をさまよう状態になりました。
その為、あの子が自ら水を飲めるまで回復するのに、
術後から10日間。
10日間も水も飲まずに横になったまま、
点滴だけで生き続けたのです。
その10日間、私が自宅で点滴をし24時間寝ずに介護しました。



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その後膿胸は完治したものの、
最初のO動物病院での誤った治療で、
ステロイド注射の長期多量投与をされ、
医原性と思われる副腎皮質機能低下症(アジソン病)になりました。
高齢とホルモンバランスの悪さが原因で、
甲状腺機能亢進症にもなりました。
また、癲癇の様な全身性の痙攣発作を度々起こし、
原因不明の血尿など、色々な症状が出て、
小康状態で調子が良く落ち着いていた時もありましたが、
3年と4ヶ月、ほぼ掛かり切りの介護の日々でした。





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さぞかしO動物病院の院長を怨んでいるでしょうと言われますが、
なぜだか、怨む気持ちがまったく起こりません。
良い人の振りをするつもりもなければ、嘘でもありません。
本当にまったく起こらないのです。
なぜ二度目に最初行ったM動物病院へ行かなかったか。
それをしていたらあんな大変なことにはならなかったはず。
最初の処置が適切ならその後の病気もしなかったはず。
その後あの子が苦しい辛い思いをして虹の橋に旅立ったのは、
誰のせいでもなくすべて私のせいなのです。
自分がすべて悪い、あの子に本当に申し訳ないことをしたと、
ただただその気持ちばかりです。






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繁盛している病院は決して良い病院とは限りません。
例えば、診察室や待合室を見て、
いつも同じ飼い主が居るのは良い病院と思わない方がいいです。
なぜなら『治らないから』通っているのです。
本当の名医だったら『治ってその後は通わない』はず。
O動物病院は、毎日同じ顔ぶれの人達が通っていたので、
ほぼ毎日通っていた私は全員の顔を覚えてしまった位なのです。

皆が良いと言っていても、やはり自分の目で見極めないと。
でも、それが私は出来ませんでしたが...





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その病院はお世辞にも衛生的とは言えませんでした。
野戦病院の様な感じです。
建物は平屋で小さい待合室、そこから大きな診察室が丸見えです。
診察室には何台も診察台が並んでいます。
そしてその診察台は雑巾で拭いていました。

院長は汚らしい白衣を前のボタンを止めずに着て、
最初はくわえ煙草をしながら診察していました。
それではあまりにも..と、誰かに言われたのか、
診察中はしなくなりましたが、診察の合間に自分の机に戻り、
常に煙草をくわえていました。
とてもお酒が好きな方で、息が酒臭い時も多々ありました。
院長の妻も獣医師として一緒に働いていますが、
いつもミニスカート、網タイツでヒールのつっかけを履いていました。
病院裏の自宅には真っ赤な高級外車が数台停まっています。

...信じられますか?
考えられますか?
信じられないかもしれませんが、これは真実の話し、
実際に今でもある動物病院の話しです。
こういう病院でも、
治療費が安い、いつも混んでいる、
県外からもわざわざ来ている人がいる、
だから院長の腕が良いのだとなり、
口コミが広がり、また新たな人が行くのです。
そして私もその中の一人でした。


もしかしたら誤診は私の時だけで、
口コミ通り、本当は名医なのかもしれません。
でも、誤診をされてもそれがわからずに、
他の病院へ行こうと思わずに、
そこで命を終えていたら、
手を尽くしてくれたと感謝して終わったことでしょう。
そういう人が沢山いるのではないかと私は思います。
そしてまた口コミで、
自分のペットは死んでしまったけれど、
一生懸命治療してくれた良い病院だったよ、
となる訳です。




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膿胸が治ってからも病院通いは続くのですが、
最後までことごとく獣医師には恵まれませんでした。
獣医師が退職するなど物理的な理由もありましたが、
私が至らなかった理由も多々あります。
あの子には本当に辛い思い、
苦しい思いをさせてしまいました。




今度こそ、良い病院に恵まれます様に。
獣医師と良い信頼関係が結べる自分になれる様に、
そういう縁を引き寄せられる様な自分になれる様に。

...あの子がアケウと私を守ってくれます様に。




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by koko_blanca | 2010-02-05 10:57 | メインクーン 'akeu