大切にするということ
2011年 12月 28日
おはようございます。
これは今まで使っていた猫ベッドです。
虹の橋に渡った子、安爾が長年使い、アケウにおさがりし、
ちゅらも何度か使って先日さようならするまで、
約10年...それ以上になるでしょうか。
その間こまめにカバーを洗濯したり、
本体を拭いたり陰干ししたりしました。
アケウに粗相のおしっこをされた後もいたわしく、
水洗いし消臭剤を掛けて数日間お日様に当てて干し
本体とカバーの間にシーツを挟んで使いました。
すっかり型崩れした後も、大きめのバスシーツで包み使いました。
大事に大切に、長い間使ってきたんですよ。
そのバスシーツもぼろぼろでした(笑)
下の低反発部分は今でも何でもないのですが、
周りを囲んでいるウレタンがぼろぼろで。
軽く触っただけでぽろぽろ粉がこぼれて崩れてくるの。
だから置いてあるのを持ち上げるとそこの床が粉だらけでした。
ウレタンって10年くらい使っていると粉になっちゃうって
初めて知りました(笑)
良いものだと長持ちします。
良いものもそうでないものも、粗末にせずに、
「大事に大切に、長く使う」が身に付いてしまっている私です。
もったいながり屋なんですね(笑)
以前クリスマスプレゼントで頂いた猫ベッドも
生地がすっかり薄くなり伸び伸びに。
猫ベッドを二つ重ねてアケウに使わせたりしました。
ちゅらも、
タオルケットを畳んだ固いものに寝かせたり、
ソフトバスケットで遊んだそのまま眠っています(笑)
小さいクッション、お座布団に寝てもらっていました。
そんな二人に新しい猫ベッドを買ってあげたくて、
あれこれと探して、これはと思ったのが、
先日クリスマスプレゼントであげたものです。
でも、これが良いと決めたのは、大分前のこと。
すぐに買ってあげた訳ではないのです。
まず夫に相談しました。
夫も今あるベッドがもうよれよれなのも見てわかっていたし、
ちゅらにも新しいのを買ってあげたいねぇと話していたので、
kokoが良いと思うものならそれが良いよと言ってくれました。
それから二人で相談して、なるべく早く、
遅くてもクリスマスまでには間に合う様に頑張ろうねと話し合いました。
それから私は家計の遣り繰りと節約を心掛けました。
夫も毎日お弁当を持って行って頑張って働いてくれましたし、
外でも彼なりに節約をしてくれたと思います。
二人で一緒に、色々なことを、いつもより少し我慢して、頑張りました。
夫は普通のサラリーマンで、私も普通の専業主婦。
どこにでもいる...かは、わかりませんが、
子供のいない中年の二人暮らしの夫婦です。
欲しいものは貯金をして買うものと、子供の頃に教わりましたが、
貯金とまでは言いませんが、そうやって猫ベッドも買いました。
夫も私も、自分たちは着た切り雀でかまわないし、
食べ物でも何でも、自分たちのことはいくらでも我慢出来るけど、
アケウとちゅらには良いものをと、心からそう思うし、
そうしないではいられません。
愛猫と暮らしていらっしゃる方はきっと皆さんそうだと思います。
でも結局、先に買ったのは、被災地に支援物資として送る猫ベッドでした。
これからどんどん寒くなる東北の被災地で、ベッドも無かったら暖も取れないだろう...
寒さは心身ともにストレスになるから、それで病気になる子も出るだろう...
そう思ったら、もちろん大量は無理だけど、
わずかでも送ろうと思い、そうしました。
私にとって、被災地の猫も、動物実験に使われる猫も、虐待を受ける猫も、
すべての猫が、安爾であり、アケウであり、ちゅら。
我が家の子たちと姿が重なるし、なぜか本当にそう見えてくる。
分かり難いかもしれませんが、そういう感覚なのです。
ベッドがよれよれになって、買い替え時をしばらく過ぎた後も、
もう少し我慢よ、もう少し我慢よ、と言って
それを使ってもらっていたアケウとちゅらには
不憫なことをさせたなぁと思っています。
マットが好みのちゅらも
このベッドは気に入ってくれたみたい♪
ざりざり・・・
アケウはすっかりお気に入り。
ぼへーと変な顔で寝ています(笑)
この子たちの安心して眠る姿を見る度、
強く思い誓うことがあります。
もし私達夫婦が同時に何か、例えば不慮の事故とかそういったことが起きたら
この子たちはどうなるか。
命があったとしても、この子たちと一緒に暮らせない状態になったらどうなるか。
そしてもしも最悪の状況になったら、この子たちはどうなるのか------
人間間に於いてはそれに対して良くも悪くも決まった法律があるけれど、対猫は?
残念ながら何も無いそうなんですね。
猫に危害を加えたら器物損壊罪(動物愛護法第27条第1項)、
猫が迷子になったら遺失物(*身元表示のある猫に限る)となる様に、
民法上、猫は物として扱われる。だから相続権も無ければ受遺権も無い。
...というかその前に、そのことに対して猫は意思表示が出来ない。
生きるか死ぬかさえ、すべて周りの人間の手に委ねられることになる。
そんな万が一の時は、たぶん何もしなくても、
身内が、友人が、きっと誰かが...などというのは
私からすればとてもおめでたく楽観的過ぎる様に思えます。
口約束をしていたとしても、それをしてもらえるという絶対の保証は無いし、
それを確かめるすべもない。
それが例えば、とても信頼している人、
自分と信頼関係を築き上げている人だったら尚更、
口約束だけではいけないと思う。
私達夫婦は、もっと考え、もっと備えなければならない、
頑張らなければならないと思っています。
この子たちを大切にするために。
本当の意味で愛し、
守るために。
猫への遺言について
以下2つのHPは初心者にもわかりやすく書いてあります。
『ペット動物法務支援事務所』ペットへの遺言
『ペット遺言相談所』
愛猫と暮らしている方に一度は読んで頂きたいです。
(*法律事務所のおすすめではありません)
*高野瀬 順子さん著 越久田 活子さん監修
『ペットのための遺言書・身上書のつくり方』